万年五月病

くだらないです

未来なんて来なければいいと思った

すべて次第に消え去っていく未来に光や希望はあるんだろうか、色褪せていく景色、温もりの無い社会、繰り返し続ける後悔と別れ、慣れ切って興味の失せた環境、更新しても減り続ける顔触れ、そこには消極的な世界が広がっている、その世界すら時代と共に腐り落ち消え失せる、価値を見出だす為に生き長らえる事に意味は有るのだろうか、きっと、最期まで答えは見つからない

俯く影

真面目に生きれば偉い?

真面目に生きれば報われる?

真面目に生きれば悲しみは生まれない?

そんなに世の中は綺麗じゃなくて

悲しみに包まれている

そうやって言い訳をして

また現実から目を逸らしている

荒み切った心はもう

修復される事は無くて

綺麗な記憶達はもう

過去の中に閉じ込められて

薄れて

消えていく

 

悪夢

忘れられない記憶は悪い思い出ばかりで

忘れたくない記憶から色褪せていく

何時迄も鮮明に脳裏に蔓延る悪夢

共喰いする産まれたての子犬

訳も無く蹂躙される人々

蓋をしても匂う香りに乗って

悪い夢がフラッシュバックする

消失

人々に裏切られ

人々を裏切り

残ったものを溢し

何もかも離れていく

それでも手放せないもの

それでも譲れないもの

そういうものにも裏切られ

何もかもを失っていく

哀しい笑顔に心を折られる

理不尽な怒号に心を潰される

涙だけが膠着いた空の心

ポケットの中には紙屑だけ

伸びた前髪で光を見失う

錆び付いて壊れていく

何もかも消え失せる