万年五月病

くだらないです

なのに

漸く慣れた窓の外の緑

漸く慣れた一本の坂道

漸く慣れた情景と星空

漸く慣れた優しい生活

 

漸く慣れたのに

 

今日が終わり明日が終わり明後日が来れば素朴ながら彩られた新しい日々は日常にはなれない

 

別れを告げれば

闇の中をバスに揺られ

日常という喧騒の中に戻る

 

記憶の中に閉じ込められ

この鮮やかな日々は終わりゆく

 

フィクションみたいな星々

暖かい笑顔と言葉たち

何処までも続く坂道

 

何処までも続かない日々