いつも通り
クソみたいな日常が帰ってきた
窓を閉め切って部屋に籠る
何も無い部屋
溜まった洗濯物が散らばり
読みかけの小説が重なる
人工的な光に包まれる
そこには昼夜も無くなり
気が付けば明日が今日になる
息が詰まりそう
壊れる
様々な景色
様々な思想
様々な音楽
様々な人間
帰ってきた喧騒の中
心が身体に置き去りにされる
それでも夜明けは訪れる
夜空が光り 炸裂音が響く
覚悟
覚悟が足りない
本気じゃ足りない
全てを叫び
全てを捧げよう
戻る日常
雑然とした窮屈な部屋
飛び交う異国語
気が狂いそう
日常が嫌い
0→1
0から1を生み出す
実際は既存の10から0.5を貰い
0から1を生み出した気になってる
なのに
漸く慣れた窓の外の緑
漸く慣れた一本の坂道
漸く慣れた情景と星空
漸く慣れた優しい生活
漸く慣れたのに
今日が終わり明日が終わり明後日が来れば素朴ながら彩られた新しい日々は日常にはなれない
別れを告げれば
闇の中をバスに揺られ
日常という喧騒の中に戻る
記憶の中に閉じ込められ
この鮮やかな日々は終わりゆく
フィクションみたいな星々
暖かい笑顔と言葉たち
何処までも続く坂道
何処までも続かない日々
非日常の
新鮮で鮮やかな日々も終わり
あと数日経てば喧騒の中に戻る
退廃的で退屈な日常に戻る
星空を見上げ感傷に浸る
何も無くて何もかもが有る場所